くすみ肌の原因について、タイプ別による改善方法

ターンオーバーとは、肌が真皮層で作られ表皮に移行し最終的に垢となって剥がれ落ちる、皮膚の代謝のことを指します。本来は28日周期で肌は生まれ変わっていきますが、20歳を境に「年齢＋10日間」かかると言われています。つまり年齢を重ねていけば行くほど、古い角質が肌の上に残り、それがくすみの原因となってしまうのです。

グレーくすみ

原因：乾燥と角質肥厚

加齢による角質の肥厚や肌が乾燥しているとキメが乱れがちになり、肌表面に不要な角質が溜まりやすくなってしまいます。角質層の配列が乱れた肌は光を散乱させるので、ツヤが失われるだけでなく透明感を失ってしまい、くすみ肌の原因になります。

乾燥はターンオーバーの周期を早める原因にも繋がり、潤いが少なく、ザラザラとした角質となりくすんだ印象を与えてしまいます。キメが整っていてくすみのない肌は内側から輝いて見えるので、正しいスキンケアや保湿は重要です。

誤ったスキンケアによる過剰な洗顔や保湿が十分に足りないことにも注意

茶色くすみ

原因：紫外線によるメラニンの蓄積

紫外線によるお肌のダメージは甚大です。紫外線だけでなく過剰な洗顔による摩擦などの刺激を受けることで、過剰に生成されたメラニンがお肌に溜まりやすくなります。ターンオーバーの周期と共にメラニンを含む角質は入れ替わりますが、乾燥や血行不良、紫外線などが原因で周期の乱れがあると、メラニンが肌に留まり、くすみの原因となります。生成されたメラニンをため込まないためには、ターンオーバーの周期を整えることがおすすめです。なるべくお肌への摩擦を減らしたり、紫外線対策をしっかり行うなどが重要です。

青くすみ

原因：血行不良、睡眠不足

顔色は、肌の真皮層を流れている血液の状態に左右されます。健康的な肌は、うっすらと透ける毛細血管の色でほんのり赤みがかって見えますが、生活リズムの乱れやストレスによる睡眠不足や疲労は、血行不良を招き、赤みのない肌は青緑色をした毛細血管が目立ってしまい暗い印象を与えます。お肌のターンオーバーが乱れる原因となるので、マッサージや入浴、軽い運動を取り入れて生活習慣を改善することで、血液やリンパの流れを良くしておくことが重要です。

普段から疲れを感じやすい方、顔がむくみやすい方は要注意

黄くすみ

原因：糖化（糖質が多い食生活など）

年齢を重ねると、肌内部で糖質とタンパク質が結びつきやすくなります。これを『糖化現象』といい、くすみの原因のひとつです。糖化が起こるとAGEsという物質が生成されます。AGEsは黄褐色のため、多く生成されると肌に黄ぐすみを引き起こしやすくなります。ほかに糖質の過剰摂取や野菜不足など食生活も肌に大きく影響を及ぼします。糖質を摂りすぎたり、糖質を代謝する酵素が減ってきたりすると、体の中には余分な糖質が残ることに。残った糖質はタンパク質と結びついて変性し、黄ぐすみの原因となります。

まずは食生活を見直し、適度な運動で酵素の無駄使いを減らすことで糖質をエネルギーとして消費させることも効果的です。

保湿

肌の乾燥を防げばくすみだけでなくシミやシワができにくくなって、健康的な肌を維持できます。化粧水だけではなく、ミルクや保湿クリームも併用して肌の潤いを逃さないこと。肌表面がうるおうと、ターンオーバーも整ってきめのある肌にもなります。

紫外線対策

紫外線が肌に与える影響は大きいです。お肌の負担を少なくするためにも、日焼け止めクリームなどは徹底するべきです。サングラスや帽子、日傘、ＵＶカット素材の衣服を身につけるなどの工夫も大切。雨の日や外出しない日でも日焼け止めを塗るようにしましょう。